肩が痛いときの原因は様々考えられます。
肩の付け根が痛い時、関節が起きてる可能性が高いと考えます。
炎症の場所に応じて、原因と対処法が変わるため、正しい処置を知っておきましょう。
今回の記事では
肩の付け根がズキズキと痛む場合の原因とその対処方法を解説していきます。
肩の付け根がズキズキ痛い場合に考えられる3つの疾患名
肩の付け根がズキズキ痛い場合に考えられる疾患は3つです。
肩峰下滑液包炎
石灰沈着性腱板炎
上腕二頭筋長頭腱炎
それぞれ関節周りの炎症が原因となる疾患です。
肩峰下滑液包炎
肩の関節の内部にある「肩峰下滑液包」袋があります
肩峰下滑液包炎に炎症を起こすと痛みが出ます。
肩の関節の使い過ぎ(野球・バドミントン・バレーボール)が原因で関節内に炎症をきたします。
痛みの特徴としては、肩を上げたり下げたりするときにズキズキと痛みが出るところです。
寝ている間に疼くような症状が出ることもあります。(夜間痛)
石灰沈着性腱板炎
何らかの理由で、肩腱板内に石灰(カルシウム)が沈着します。
この石灰が原因で痛みを引き起こします。
石灰が沈着するメカニズムは今の所不明です。
急激な痛みに襲われてることが症状の特徴で、レントゲンによって診断可能です。
放置しておくと、そのまま五十肩に移行してしまう可能性もあります。
上腕二頭筋長頭腱炎
力こぶのやや上の部分に痛みが出てきます。
ひどくなると、腱が傷ついたり切れてしまう腱板断裂に繋がってしまうこともあるので注意が必要です。
肩の付け根がズキズキと痛い場合の4つの対処法
肩峰下滑液包炎の対処法
痛みが強いときは、基本的には安静にして炎症を抑えることです。
軽い炎症であれば、安静にて自然治癒することもありますが、固定が必要な場合もあるので、早めの受診をおすすめします。
状況に応じて薬や注射で炎症を抑えることもあります。
炎症が落ち着いてきたら、肩周りのトレーニングや、過緊張となっている筋のストレッチを行います。
石沈着性腱板炎の対処法
痛みや炎症が強い場合は、安静にし、薬などで痛みを抑えます。
ズキズキとした鋭い痛みがずっと続くことは少なく、原因となる石灰部位への注射、石灰の吸引などでほとんどの人が改善します。
まれに痛みが半年以上続く場合もありますが、その場合は手術で治療を行います。
石灰沈着の原因として、腱の変性がオーバーユースなどで起こり、その変性した腱からカルシウム塩が分泌して蓄積されるとも言われています。
このような腱の変性を起こさないためにも、痛みが落ち着いたら、肩の動きを正常にするトレーニングが必要になります。
仰向けになり、両手を組む
そのまま、痛みのない範囲で両手を頭の方向へ伸ばす
ゆっくり下ろす
※10回×2セットを目安に行う
上腕二頭筋長頭腱炎の対処法
ズキズキと鋭く痛むときは、安静やアイシングで炎症を抑えましょう。
痛みの原因となっている上腕二頭筋を鍼やマッサージで緩めてしまうのも効果的です。
炎症が落ち着いてきたら、再発防止のために肩周りの動きを出すストレッチや、患部に負担が掛からない動作を習慣化するためのトレーニングを行います。
両手を開き左右に45°方向へ伸ばす
伸ばした状態で親指方向に腕を回す
そのまま30秒キープ
伸ばしたい方の腕を伸ばし、手を壁に付ける
そのまま胸を張るように体を伸ばす
そのまま20〜30秒キープ
夜間痛に対する処置
夜間痛を和らげるには寝る姿勢に工夫を加えるのが1番です。
痛めてる関節に負荷がかからないようにしましょう。
仰向けになり、枕やクッションなどの上に腕を置いて重さを逃す。
横向きの場合は、抱き枕で腕の重さをとるのも有効です。
まとめ
肩の付け根がズキズキ痛む場合は、まず肩峰下滑液包炎、石灰沈着性腱板炎、上腕二頭筋長頭腱炎のいずれかに当てはまるかどうか疑ってみましょう。
これだけの知識があるだけでも、治療が効率よく進みます。
どの症状でも痛みの強い際は安静が第一優先となりますが、炎症が落ち着いてきたら、ストレッチや必要なトレーニングを行い痛みの予防をしていきましょう。
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